サーバ機
About
動機
自宅で利用していたAcerのWHSが死んで、サブ機も何故だかハングするようになってしまった。しかたなくメイン機にHDDを繋いでいたのだけれど、消費電力とかイントラアクセスとかで不便なので2世代目の自宅サーバを用意することになった。そもそもメーカ製サーバは研究室などでも利用していて、いざ障害が発生した時に画面出力ができなくて大変困った。そんなわけで既製品を買った方が安いのは分かりつつ、自作を選択した。
コンセプト
省電力で小型なGoodDesign、さらに静音志向。しかしサーバなので最低限のHDD(4台以上)は積めて、でもストリーム流したりするのである程度のパワーも欲しい。しかも安く。そんなわがまま構成を考えていた。結果が以下の構成。HDDなどは既存なのでそんなに値段がかからなかった感じがするが、それでもやっぱり既製品を買った方が安い。見た目と微妙なスペックにコストを費やせるかどうか。兎にも角にもモニタ出力ができる小型サーバが完成したので今回はこれで良しにする。デザインも気に入ったし。
構成
- Power
- ENERMAX ecoPlus 350W
- メーカHP
- Comment
- 80+で静音、旧P機体で利用されていたものをそのまま流用。
- CPU
- MBに付属
- MB
- E45M1-I DELUXE
- メーカHP
- Comment
- ファンレスに初期装備CPUは2コアでGPU付き、サーバ機としては十分すぎるパワー。
- TDP19Wで省電力だし何より静か。
- SATA3/6Gbpに対応したSATAポートが5つ。サーバ機の要求は満たすはず。
- Case
- LIANLI MiniQ PC-Q25
- メーカHP
- 対抗馬 FractalDesign ARRAY R2 MINI ITX NAS CASE W/ 300W SFX PSU
- メーカHP
- ケースデザインが良く(トップに空気穴が無くシンプルで小さい)、電源付きの割に価格が安価で悩んだが、結局知名度と電源の汎用性を優先してLIANLIになった。SFXでSATA出力が7本付くのは魅力だが万が一障害が起きた時に代替する電源が無いし、そもそもSFX電源自体が高い。さらにはATXならファンレスも見込める。選択としては間違いじゃなかったと思う。手持ちに小ワットのATX電源がなければ選択していたかもしれない。
- Comment
- MiniITX専用ケースで、ホットスワップ対応HDDスロットが5つある。
- +3台HDDを搭載することができる。
- トップのファンが不要だったかもしれない埃が入る。正面とサイドが理想だった。スペース的にはギリギリだからいたしかたないか。
- 値段もそこそこ安く、デザインもシンプルで洗練されているし、アルミで軽量。
- Memory
- 4GB x 2枚 = 8GB
構築にあたって
電源の取り扱いとSATAケーブルの注意
電源が後から挿入できる仕様なので、必要なものを全て差し込んだ後に対応できるのがうれしい。逆に言うと、差し込んだ状態では殆ど何もできない。注意したいのがホットスワップベイで、SATAケーブルを差し込むポートに隣接してHDD用4ピン電源のポートがあるので、L字型のSATAケーブルが干渉して使えない。ストレートを用意する事になる。困ったことにSATA3に対応した両ストレート(MBもL字で干渉した)のケーブルを持っていなかったので急遽5本以上買う事に。これが意外と高くついて他のケーブルと合わせても4000円近く持って行かれた。先に買って挿しておかないと電源が干渉するのは先述の通りで、折角のホットスワップなのにいざ増設しようとして、一々電源を取り外していたのでは格好がつかない。
LIANLIケースについて
初LIANLIだったが作りが良い。ちょっとやそっとじゃ外装は剥がれなかったし、ケースゆがみ等も確認できなかった。アルミなので軽量だし購入時点では15000円を切っていたのでITXケースを考えている人にとっては十分選択肢に入り得る。ATX電源対応なのでSFXに比較して汎用的に取り回せるのもオイシイ。ミドルエンド以上のグラボを考慮して下部にスペースが出来ていることと合わせてケース全体がやや大きいのは電源の汎用性とトレードオフと割り切った方が良さそう。ホットスワップ側に裏配線できるし余裕を持った方がストレスなく組めるとポジティブに捉えれば、デザインが良いことも相まってそれほど苦で無い。