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Last-modified: Sat, 28 Dec 2013 12:52:09 JST
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HDD のトラブルの際にチェックするべき項目

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デスクトップPC に接続された HDD がトラブルによって読み込まれない、などの状態になったときにチェックするべき項目をまとめておきます。健康状態が良好であったはずの HDD がいきなりトラブルに陥いる場合も良くあります。

接続ケーブルおよび接続ポートを確認する

特に、HDD は OS に認識されるが、データの読み書きなどからできない、という状態のときは、接続ケーブルが原因となっている可能性があります。ただし、このケースは多くはありません。PC をシャットダウンして、ケーブルを新しいものに取り換えるなどしてみます。新しいケーブルが用意できないときは、OS がインストールされた HDD 以外に接続されているケーブルを外して付け替えることなどが考えられます。また、正常に認識し、読み書きできる HDD が繋がれた接続ポートへ、問題が出た HDD を接続して確認します。

この対応によって次のことが確認できます。

  • ケーブルを変更することで問題が解決するとき、問題はケーブルにある可能性が高い。
  • 接続ポートを変更することによって問題が解決するとき、問題は接続ポート(マザーボード、基盤)にある可能性が高い。

また類似する原因の1つとして、HDD の給電ケーブルが問題を持っていることも考えられます。このケースは、接続ケーブルが問題を持っている場合よりも少ないケースですが、もしも心当たりがあるときは確認した方が良いでしょう。

問題が継続するとき - 1

OS によって認識されない HDD に対してこの操作を行い、依然として同様の問題が発生するときについて。対象の HDD は物理的な問題が発生してしまったか、あるいは OS が認識できない程度の深刻なシステムエラーが発生している可能性があります。この問題は、HDD に保存されているデータの復旧も困難である場合が多い、深刻な問題です。

データを復旧させる方法はいくつか考えられます。

  1. 業者に依頼する
    • ただし、この問題の解決のために途方もない費用が掛かるでしょう。
  2. 異なる OS からのアクセスを試みる。
    • 問題を確認した OS 以外からのアクセスは可能である場合があります。

問題が継続するとき - 2

HDD そのものは OS によって認識されるが、読み書きなどの操作ができない HDD に対してこの操作を行い、依然として同様の問題が発生するときについて。対象の HDD は読み書きできない程度の物理的な問題が発生しているか、一部のデータあるいは記憶領域に問題が発生している可能性があります。この問題は、 HDD に保存されているデータの回収が可能な場合がある問題です。データが必ず回収できることを保証されることはありません。

問題が発生しなくなったとき

ケーブルの交換によって問題が発生しなくなったときについて。問題が解決したとしても、確かにケーブルが原因であったことは保障できません。したがって正常に認識し、動作している間に、対象の HDD に含まれるすべてのデータを異なる保存領域に複製してバックアップすることを推奨します。また可能であるならば HDD 自体を交換することも視野に入れたほうが良いです。もしかすると、ケーブル以外の原因によって問題が発生していた可能性があるからです。これによって再度同様の問題が発生する可能性もあります(余談になりますが経験談です)。

問題が発生した HDD を外して USB 接続に切り替える

特に、OS が起動しない、問題が発生した HDD を外さなければ OS が起動しない、問題が発生しているとき、この項目で解説する方法が有効な可能性があります。

一部の OS 特に Windows などでは、読み込みに問題のある HDD を接続している間、OS がその HDD へのアクセスを延々試みることがあります。これに伴って システムが停止(ハング・フリーズ)してしまい、復旧などの操作ができないことが多々あります。また、そもそも読み込めない HDD が接続されていると、OS 自体が起動しない問題もあります。この問題は OS がインストールされた HDD そのものに問題がなくても発生します。

起動しない、あるいは OS が正常に操作できない問題を回避するために、問題が発生した HDD をマザーボード(基盤)から外してしまいます。問題の発生した HDD のデータを回収したり、あるいは復旧するために、内蔵型 HDD を USB 接続するための周辺機器を使用します。これらは一般的に販売されています。

USB 接続された HDD も、Windows などの OS では HDD として認識されますが、少なくともその HDD にアクセスをしない限りは、OS は正常に動作します。また HDD として認識される程度の問題であることも、これによって確認できます。

この対応によって次のことが確認できます。

  • OS が HDD を認識するとき、HDD が認識できる程度の問題であることが分かる。
    • 読み書きに関する問題が発生していることが分かる。
      • 多くの場合に、HDD 以外のハードウェアに問題が起きていないことが分かる。
      • ファイルシステムのエラーか、あるいは記憶領域の一部のエラー、例えばセクターエラーやパーティションエラーが考えられる。
  • OS が HDD を認識しないとき、深刻な問題である可能性がある。
    • 対象の HDD からデータの回収が困難なレベルの問題である可能性が十分にある。
    • 異なる OS やハードウェア(マザーボード、基盤)から認識することができる HDD である可能性がある。
      • OS が対象の HDD を認識することはないが、対象の HDD を原因として起動しないとき、読み込み操作を行おうとして、失敗することによって起動していない可能性があります。したがって、ハードウェアそのものを変更するか、あるいは、OS を変更することによって読み取れる可能性があります。ただし多くはないでしょう。