System.Speech と Microsoft.Speechの違い
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Microsoft 製品関連で音声認識に関するプログラミングを行うときには Speech を利用することになります。この Speech ですが、実は2種類あって、System.Speech と Microsoft.Speech とがインストールされている場合があります。これらの違いについてまとめておきます。
海外記事の翻訳
stackoverflowに掲載されていた Q&A が非常に良い回答であったため。翻訳します。
System.Speech は SAPI のデスクトップver、Microsoft.Speech はサーバーverの SAPI を利用しています。APIはほとんど同じですが、エンジン自体は異なります。サーバーでは、電話品質の音声を受け入れるようにデザインされていて、デスクトップではコマンドコントロールやディクテーションするアプリケーション向けに高音質な音声を受け入れるようにデザインされています。
システム面の違いとして、サーバー向けである Microsoft.Speech はトレーニングを必要としませんし、低品質な音声でも動作しますが、デスクトップ向けの System.Speech と比較して、精度が落ちます。
サーバーOS上でデスクトップ向けの System.Speech を利用することもできますが、サーバ向けの Microsoft.Speech と互換はなく、Microsoft.Speech 向けの拡張もできません。