Adsense に関する情報の公開について
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Adsense に関する情報の公開が許可される範囲について、規約の内容を整理してまとめています。個人見解が含まれますので、サービスの利用にあたっては必ず公式の資料を参照してください。このページの内容は2013.03.07に更新して公開された規約情報をもとに作られています。
- 公式
- https://www.google.com/adsense/localized-terms?hl=ja
- 9章「Google AdSense オンライン利用規約」
- https://www.google.com/adsense/localized-terms?hl=ja
収益情報の公開は許可されている
収益情報の公開は機密情報規約に違反していないのか、という話題を見かけることがありますが、公式の規約9条(2013.12.31)によって公開は許可されています。ただし、支払総額を正確に開示する、という条件と、それ以外の情報の公開は禁止されているので注意が必要です。
- 公式9条より引用
- 本第 9 条にかかわらず、お客様は、自らによる本サービスの利用によりもたらされた Google による支払総額を正確に開示することができます。
Adsense 規約 9 条の要約
「Google AdSense オンライン利用規約 9条 」の内容を要約します。
公開してはいけない情報
- 承諾なく Google 機密情報を開示しないこと
- 「Google 機密情報」とは次のものが該当する
- サービスに関連する一切の Google のソフトウェア、技術および文書
- サービスとの関係において広告媒体の実績に関連したクリックスルー率その他の統計
- サービスにおけるベータ版機能の存在およびそれに関する情報
- Google により提供されるその他の情報であって機密であると指定されるか、 それが提示される状況において通常機密とみなされるもの
機密情報とされる各項目の内容をもう少し簡易にしてみます。個人見解である点に注してください。
- Google がログインユーザ以外に公開していない、サービス内の情報・文書全般は公開できない。
- 広告に関連する解析情報の一切を公開してはいけない。つまり Adsense と連携した Analytics から提供される広告に関する解析情報全般も、公開してはいけない範囲に含まれると思われる。
- ヘルプ レポート用語
に掲載されている統計情報全般は公開できないものと考えてよさそうです。
- ヘルプ レポート用語
- βバージョンが存在することを示唆する内容、およびその内容の一切は公開してはいけない。
- Google が非公開であるとを指定した内容全般、特に各個(ページ・サービス)に非公開の指定がされていなくても、対象情報に関する一切の情報が非公開であると指定されるとき、その情報は公開してはいけない。
公開しても良い情報
次のような情報は公開しても良い、公開しても責任を問われない情報とされています。
- サービスの利用より前に既知であった情報
- 自身に責任がない状況で公知となった情報
- 独自に開発した情報
- 第三者により適法に与えられた情報
個人見解
以下は特に個人見解を含む内容についてまとめておきます。規約違反の状態でも、指摘されていない事例が多くみられますので、確かなことは分かりません。
アクセス数(PV)と収益額を公開しても良いか
公式の見解が気になりますが、規約に従うと、禁止されている行為は次のようになりそうです。
- Adsense のサービスによって集められているページビューなどの統計情報の公開は禁止されている。
- 規約の統計情報の公開禁止に該当し、禁止されるはずです。
- Adsense と連携して動作する Analytics の、Adsense に関連する統計情報の公開は禁止されている。
- 規約の統計情報の公開禁止に該当し、禁止されるはずです。
- Adsense の収益が凡そいくらである、という情報の公開は禁止されている。
- 正確な収益情報を公開することを約束していますから、(2013現在)よく見かける「Adsense の収益はxx円位で~」という表記は規約違反になるはずです。
許可される行為は次のようになると思われます。
- Adsense の実績に関係しない Analytics の統計情報
- Adsense と Analytics の統計情報の取り方は異なるようなので、全体のアクセス数などの公開を禁止する条約ではないと思われます。
- ただし規約に確実に従うためには公開しない方がよさそうです。最も公式の見解が気になる項目です。
- Adsense と Analytics の統計情報の取り方は異なるようなので、全体のアクセス数などの公開を禁止する条約ではないと思われます。
- Analytics 以外によるアクセス数の解析は明らかに関連していないので、公開しても問題はないと思われます。
統計情報が指す内容にPVなどが含まれるかどうか、という要素を十分に検証する必要がありますが、PVは統計情報のうちに含まれるようです。次の公式ページでは、ページビューと表示回数について言及しています(2014.01.01)。したがってページビューや表示回数などの数え上げるような情報も統計情報に含まれると判断した方が良いでしょう。
どのような統計情報が実装されているのか、について
そもそも、実装されている統計情報の種類について、公開してよいのかどうか、という点ですが、規約に従えば、これについては公開してもよさそうです。なぜならば公式がすでに公開しているからです。但しβサービスを除きます。