アロンアルファ強化についてのQ&A
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自分の体験や調査をもとに各項目をQ&A形式でまとめました。あくまで私見です。
このページに掲載される情報を実践することで健康を害する可能性があります。また個人差があることも考慮する必要があります。内容に十分注意して自己責任の下で判断し、行動してください。著者は生じたトラブルに関する一切の責任を負いかねます。
健康に問題はないか
爪の装飾・硬化用製品として販売されているグラスネイルやスカルプチャ、ジェルネイルですら一定の健康被害が出るリスクがあります。アロンアルフアや瞬間接着剤の類はそもそも"接着剤"ですから、多くの場合、それらよりも健康被害が出るリスクが高くなるでしょう。健康被害に関する情報は別途まとめたいと思います。
また瞬間接着剤の類の主成分はシアノアクリレートです。シアノアクリレートについてはこのページの項目に別途掲載しています。
効果は硬化は十分か
素人の私見ですが爪の補強効果は十分です。アクリルで作られた製品と同等の硬度かと言われればそうではありませんが、ギターピックでいうところのハード並の硬度は得られます。厚さに関してもある程度の調整は可能でしょう。薄ければ相応に削れますが、重ねがけして硬化すれば大分固くなります。ただし柔軟性はありません、つまり"しなり"ません。硬度とトレードオフになっているので当然ですね。
剥がれるのか
剥がれます。種類や施工技術・方法に依存すると思いますが、初めて施工した時は、3日目過ぎた位に剥がしました。本当は良くありませんが、アセトンなどのいわゆる除光液の類を利用しなくても剥がれる程度でした。つまり自然に割れたり、任意に割ったりすることもあるのですが、強化した部分が演奏に支障の出るレベルで急激に破損することはありません。ただネイルアタックなどを多用する奏法の場合は衝撃のため劣化が早い可能性はあります。各々の環境で十分に検証する必要があるでしょう。
長期に渡り付着させている場合も自爪の成長に伴って自然に剥がれるでしょう。むしろ自然に剥がれるまで放置するほうが菌の繁殖による病気の発生リスクを高めると思います。適度なタイミングで一度はがし、十分に自爪を回復させた後、再度強化するのが健康に良いのだと思います。
シアノアクリレートとは
いくつもいくつも様々な製品を確認しましたが、いわゆるアロンアルファ系・瞬間接着剤の類は"シアノアクリレート"が主成分です。これは製品に掲載されている成分名にシアノアクリレートが多いため、このように書いていますが、実際は"シアノアクリル酸エチル"と呼称される化合物です。
シアノアクリレートは、僅かな水分で硬化する素材です。そのためアロンアルファなどで利用されるわけです。また、医療用接着剤の一部にシアノアクリレートが利用されていることもあるようです。つまり注意する必要はありますし、元より推奨はされませんが、シアノアクリレートを爪に貼り付けても、ある程度問題が起きにくい、と考えられます。
ただし一部の衣類などに利用されている化学繊維と反応して熱を発することがあるようなので取扱いには注意する必要があります。
スカルプチャやグラスネイルもシアノアクリレート
厳密には"シアノアクリル酸エチル"にも"α-シアノアクリル酸エチル"や"2-シアノアクリル酸エチル"がありますが、それはまぁ良いでしょう。ここで述べておきたいのは一部のスカルプチャやグラスネイルの硬化する成分もシアノアクリレート(シアノアクリル酸エチル)を主成分とするものがある、ということです。つまり少なからずアロンアルファもそれらと近い性質を期待することができる、ということです。
スカルプチャとかグラスネイルとか要らないんじゃ?
そうではありません。おそらくスカルプチャやジェルネイル、グラスネイルを製品として販売する企業では、専門的な検査を行ってより人に負荷のかからない成分配合率やその組み合わせを研究しているはずです。そういった「安心や実績にお金を払う」と考えれば、トータルコストは安くなるかもしれません。またアロンアルファで満足しない人が後からスカルプチャやグラスネイル購入した場合には"安物買いの銭失い"といったことになるでしょう。とりあえず怖いのは病気や肉体への影響です。これのリスクを少しでも軽減し避けるだけでも価値があることだと認識する必要があると思います。
爪のエクステンド(延長)はできるのか
スカルプチャやグラスネイルなどは自爪の上に剤を重ねて延長できるという特徴があります。当初はアロンアルファで同じようなことはできないと思っていたのですが、できます。ただしスカルプチャやグラスネイルほど立派なものではないし、強度はやや自爪のものと比べて落ちます。やはり自分の爪の上に剤を置くのが一番強度が出るのですが、それでも延長部分だけ重点的に強化するなどすればほとんど変わらないレベルになるはずです。
ティッシュなど干渉させるものを重ねて施工する例が検索するとよく出てきますが、私の場合もティッシュを干渉体にしています。何層にも重ねられた干渉体にその都度シアノアクリレートが乗るわけですから、相応に硬化されます。写真は極端に延長して硬化した例です。硬度は自爪に施工したものと遜色ありません。
中指だけ形状をそろえています。人差し指と薬指はそのままです。分かりやすい写真を撮ろうとしたので汚く見えますがご了承を。凡そ2㎜~3㎜の延長です。本来は施工中に自爪から出た部分は削り取るのですが、あえて残したまま重ねていくとこのようになります。